外装リフォーム成功マニュアル⑥~外壁塗装の施工工程~
一つひとつの作業に重要な意味がある
外壁塗装の正しい施工工程
どんなに優れた塗料も、正しく作業しなければその性能を発揮できない。
ここでは、正しい施工工程を女性のお化粧に例えてわかりやすく解説。
準備
ドレッサー
まずは必要なものを、整理しながらしっかり準備
養生
安全確保のため、まずは足場を組む。
施錠水や塗料の飛散防止のため、
メッシュネットなどで覆う
[CHECK POINT]汚さないためにカバーできているか
「養生」とは、シートを敷いたりビニールを貼ったりして、塗装しない部分を覆うこと。
ローラー塗りでも細かい箇所以外を汚さないために行う。
洗浄
洗顔
石鹸で汚れを浮かし、きれいな水で洗い流す
高圧洗浄
汚れを洗い流す。大切な下地処理の一部で、
ここが不十分だと塗り替え後、剥がれなどの原因に
[CHECK POINT]ベースをキレイに洗って傷を丁寧に補修する
ベース=外壁材がきれいになっていないと、何を塗っても剥がれてしまう。
まずは、汚れを落とし、水で洗い流してきれいにする。傷はそれぞれにあった方法で補修。
下地処理
化粧水
皮膚を保護して、肌の調子を整える
下地補修
ヒビ割れのシーリング処理や剥がれた塗料の除去、
錆止めの塗布などを行い、下地を調整
[CHECK POINT]塗料を塗る前の下準備が大切
壁面のホコリやゴミ、サビ、浮き上がった古い塗膜などを取り除くケレン作業。
サンドペーパーや電動工具などを使って行い、上塗り塗料の密着を高める役割を担う。
塗装
保湿クリーム
肌と化粧品が密着するよう、肌の表面を滑らかに
下塗り
素材と塗料の密着をよくするために行う作業。
本塗装の発色も良くする
[CHECK POINT]長持ちの秘訣は丁寧で適切な下地補修
ヒビ割れや欠損を処理する下地補修は、時に塗装作業より時間がかかることもある。
適切な処理がリフォーム後のキレイを持続する秘訣。
化粧下地
ベースになる色味を、整った肌に塗っていく
仕上げ塗料①
下塗りと上塗りの中間に塗りつける層。
ファンデーション
一番人目に触れる部分。
仕上げは丁寧に
仕上げ塗料②
中塗りと同じものを塗り、
塗りムラや厚みを付けることで機能性を高める。
2度塗りで耐久性を確保
[CHECK POINT]何回塗装するのかを事前にしっかりと確認
塗り残しやムラを作らないためには、数回に分けた丁寧な塗装が必要。
見積もりの段階で、何回塗るのかを確認し、明文化しておくと安心だ。
付帯部の塗装
口紅・アイメイク
印象が変わるポイント。
急いでいるとおろそかに
付帯部分
外壁・屋根以外の雨どいや
通気口、鼻隠し、破風など、
付帯部の施工も忘れずに
確認
鏡チェック
ムラがないか、きれいに仕上がったかをチェック
点検・養生解体
仕様書と照らし合わせながら、仕上がりを確認。
施工不備がないか、思った通りに仕上がったかをチェック
施工期間はおよそ2~3週間
工事中の心得7カ条
① 作業時間は8:00~18:00
② お茶出しは特にしなくてよし
③ 気になることはすべて伝えるべし
④ ペットや植栽など大切なモノはよけるべし
⑤ 洗濯物は片づけるべし
⑥ 後片付けできているかチェックすべし
⑦ 変更点は口約束でなく、書面で残すべし
工事か始まると塗装職人や板金職人など、様々な人が家を出入りする。
工事をスムーズに進めてもらうためにも、外まわりは整理整頓しておこう。
また、リフォームには予測できないことが起こることもしばしば。
トラブルを回避するためにも、変更点があった場合は口頭確認ではなく、書面を交わしておくと安心だ。